ひと月以上も雨の降らない状態が続いていただけに、週末に降った冷たい雪と雨は畑には恵みのお湿りとなりました。ただ、畑で寒さのために枯れかけている葉物がこの雨で復活することはあまり期待できません。春にむけてビニールトンネルやハウスを利用して、少し早めに種を播くことで春先の野菜の端境期を短くするようにする予定です。
畑の中にあるビニールハウス。ちょうどこれからが最初の種まきの時期になります。ハウスの中にマルチをはり、春大根、かぶ、小松菜などの葉物を少しずつ播いていきます。ただ、今はハウスの屋根がない状態です。ハウスを建ててから張り替えずにいたビニールが屋根の真ん中から裂けてしまい、ハウスの機能が果たせなくなってしまいました。ちょうど雨の予報が出ていたため、雨水でハウス内を湿らせる機会でもあるので、屋根のビニールを張り替えることにしました。
ビニールハウスなどで使うビニールの多くは農ビと呼ばれるものです。農ビは比較的安価でもあり量販店でも簡単に手に入るのですが、問題は処理にあります。塩化ビニール製のために不適切に燃やすとダイオキシンが発生してしまいます。もちろん、今は農家が焼却することは禁止されており、JAなどが定期的に収集するようなシステムになっています。
農ビに対して、今はポリオレフィンを使ったPO系のビニールを使うことも増えてきました。PO系ビニールは農ビに比べると軽く、裂けにくいなどの特徴があり、燃やしてもダイオキシンの発生がないことなどが特徴です。値段も耐久性や厚さによって幅がありますが、一昔前に比べると手ごろな価格となってきました。一時、近くの量販店でもPO系のものが多く売られていましたが、今はまた農ビ中心になってしまい、PO系のビニールを買うのはインターネットで注文するようにしています。
大寒を過ぎ、これから少しずつハウスの温床を利用した種まき、苗作りが始まります。今週中には踏み込み温床の最初の踏込をし、発酵熱が30度ほどに落ち着いたらキャベツやレタスなどの種を播きます。その後、ピーマン、なすなど育苗期間の長いものの種を播きます。これからしばらくは例年よりも寒い日が続く予報になっていますから、育苗も気を使います。
大槌報告
1月21日、大槌のお弁当の配食に行ってきました。冬の東北の道は厳しいです。天候によっては、通行止めなども覚悟しなければなりません。現地の方々のアドバイスにより、厳冬期は配食の食数を少なくし、こちらから行くのも最小限の人数で公共交通機関を使って行くことになりました。
調理の会場も、わらび打直集会場という初めての場所です。前日に到着するようにすべての機材と食材を宅急便で送りました。全部で15箱。ちょっとした引っ越し荷物のようです。
釜石のビジネスホテルに前泊して、レンタカーで午前6時に大槌に向かいました。釜石のホテルは被災地域の真っただ中にあります。周辺の商店街は、きれいに片付いている店もありますが、中にはまだがれきが残されているところもあります。ホテルの前のローソンは営業していますし、周りの飲み屋、炉端焼きなどは営業を再開していました。煌々と明るいコンビニと見慣れた炉端焼きのチェーン店の看板とがれきの残るビルが並んでいる姿は、なんとも不思議な感じですが、数か月前は見る影もなく、人の気配もなかった夜の町が確かに復興してきているのだと感じることができました。
6時半ころに集会場につくと、食生活改善員(以後食改)と集会場の管理人の方が、待っていてくれました。さっそく荷物をほどいて、調理に取り掛かります。今回の配食は100食。食改の方々との作業は今回で4回目です。作業のほとんどを食改の方にお願いしました。震災以前にもお弁当の配食をしていた方々なので、雪花菜くらぶのやり方にも慣れてきて、作業はとてもスムーズになりました。
食生活改善員というのは、全国的な組織ですが、岩手は当初から活動の盛んな場所です。特に大槌は、人口15000人に対して、220人の会員というとても大きな主婦の組織です。220人の主婦の後ろには220の家族がいるわけですから、その影響力や情報力たるや素晴らしいものがあります。雪花菜くらぶの配食活動は、この食改の方々と協力しながら、今後も続けていきたいと考えています。配食の基盤がしっかりしたら、こちらからいろいろな人に参加してもらう交流活動などもしていけると良いと考えています。


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