この暑さはいつまで続くのでしょうか。もう
36度、37度が当たり前のようになっていますが、暦はすでに9月の2週目です。こうなるといつもは来て欲しくない台風が高気圧をふきとばしてくれるのを期待してしまいます。
日曜日、有機JASの関係で筑波山の近くまでいきました。猛暑の中、コンバインにパラソルを立てて稲刈りをしている所が多く、田んぼからは陽炎が見えるような気がしました。今年の稲は生育が早く、地域によっては10日近くも早い稲刈りとなっているようです。作柄はほぼ平年並みと言われていますが、筑波の近くで聞いた話しでは見た目は良くても実際は高温障害が心配だ、ということを言っていました。稲刈りをし、玄米になった段階でどう判断できるか気になるところです。
筑波にいくまでの地域はキャベツやレタスの産地でもあります。この猛暑と干ばつの影響で、なかなかキャベツなどの植え付けができずにいたようですが、いつまでも苗を植えずに待っていることができず、畑への定植を急いでいる農家が多くありました。
畑に植えられているキャベツなどの苗は枯れる寸前のような所もありましたが、筑波からの帰路、暑さが幾分おさまった頃にはほとんどのキャベツ、レタス畑で農家が懸命に水をまいていました。広いキャベツの畑全部に散水するだけでも大仕事です。しかも、まいた水はすぐに強烈な太陽によって蒸発してしまうため、散水は雨が降るまでは続けることになるのです。
ガバレの畑も雨待ち状態です。田んぼに隣接している畑では、ピーマン、ナス、人参に1日おきに散水しています。田んぼに井戸水をいれ、それを小型ポンプで汲み上げての水やりです。しかし、表面だけでなく、畑の芯までからからに乾いているためにたっぷりと水をあげたつもりでも翌日にはすっかり乾いている状態です。そろそろ大根も種を播きたいのですが、この高温では水をたっぷりあげても暑すぎて種が腐ってしまうのが心配です。せめて30度そこそこに気温が下がるまでは我慢する方が良いのかもしれません。
今週の火曜日には100羽のヒヨコが届きます。
春先の育雛ではヒヨコを温めるためにヒヨコ電球を使って保温しますが、この猛暑では、逆にヒヨコを暑さから守ることを考える必要があります。暑い陽射しから防ぐために黒い寒冷舎で鶏舎の屋根を覆うことや、霧吹きでヒヨコに水をかけたりしてみたいと思っています。
鶏たちは暑さには弱く、各地で数万の単位でブロイラーや採卵鶏が死んでいます。暑さ対策をしている所でも鶏の食欲が落ち、その結果、卵の重さが減少したり、産卵をしない鶏が増えているようです。この暑さでは鶏に卵を産んで、というのは酷な話しだと思うくらい、鶏小屋のなかであえいでいます。
気象庁も異常気象という言葉を使ったこの猛暑と干ばつ、農産物への影響は今後も大きくなってくることは間違いなさそうです。
先週の金曜日、テレビ東京のニッポンのミカタという番組で野菜の安全、安心をテーマにした放送がありました。冒頭のVTRで、有機JASの検査についての取材を受けた様子が1分ほどですが流れました。でも番組全体の構成としては、遺伝子組み換えも悪ではない、とか、減農薬の取り組んでいる農家も増えているので、有機だけが安心でない、というコメントが中心で、有機農業や有機JASについてはきちんと情報が伝わっていない印象でした。
遺伝子組み換え作物の問題は、食べ続けたときにどのような影響がでるかがわからないと言う不安ももちろんですが、遺伝子組み換えの作物が自然の作物と知らない間に交配してしまう遺伝子汚染とも言われるものや、農薬とセットにして種子を支配し、農家が自由に自家採種できなくなることや生態系への影響など、大切なことはたくさんあります。
現場を一番知っているのは有機農家ですが、テレビの有名人がいうひと言のほうが、より大きな影響を一般の人に与えてしまうのが現実です。1人ひとりの農家の力は大きくなくても、しっかりと発信し続けることが大切であると改めて感じました。
稲刈りについて
例年、10月10日前後に稲刈りをしていますが、今年は稲の生育状況で早まる可能性があります。できるだけ早めにお知らせをしたいと思います。


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